2011年 04月 09日
マナガツオ |
カツオなのに白身なの?
お客様から質問が多いお魚でしたので、ご紹介させていただきます。
マナガツオの語源
カツオのいない瀬戸内海などで、初夏にとれるこの魚をカツオに見立て、
「真似鰹(まねがつお)」と言った事から。
魚のなかでも特にうまいため、「真な=親愛を表す語」で
真にうまい魚という意味を込めて。
カツオがとれない瀬戸内海の漁師が、初夏にとれだすこのカツオを、
これこそ真のカツオとばかりにマナガツオと呼んだため。
産卵期の6~7月に内湾へ移動し、秋に外洋に去る習性がカツオと似ているから
などなど、諸説あるようです。
スズキ目マナガツオ科の魚で、初夏から夏の産卵前が脂がのっていて美味しいです。
和訓栞には、「西国に鮭なく、東国にマナガツオなし」
これは生息域を表した一文ですが、
食文化としても、西では特にマナガツオを美味の代表格として
珍重したことを示した言葉でしょうね!
以前、ご紹介したマトウダイと同様、身厚なお魚ではありませんので、
さっとグリエにしてお出しすることが多いです。
by LE_BACCHUS
| 2011-04-09 17:56